2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

B29と原郷ー幼年期からウォーホールまで

横尾忠則の展覧会 谷中にあるSCAI THE BATHHOUSEギャラリーにて横尾忠則の展覧会「B29と原郷ー幼年期からウォーホールまで」が7月6日まで開催されている。横尾忠則はグラフィックデザイナーとして革新的なポスターを数多くデザインしたがピカソの展覧会を見…

ラファエル・ローゼンダール

インターネットアートの代表的な作家 天王洲アイルのTERRADA ART COMPLEXにあるTakuro Someya Contemporary Artにてラファエル・ローゼンダールの展覧会が開催されていたので見に行った。オランダ生まれのラファエル・ローゼンダールは「インターネットアー…

そのままのキミが好き

佐野円香の写真展 中目黒にあるW+K+Galleryにて6月30日までフォトグラファー佐野円香の写真展「そのままのキミが好き」が開催されている。”私は誰かを支えられる写真を撮りたい”と語る佐野円香は写真を撮り始めて19年目だという。写真を始めた時から”これが…

Object and Image

5度目の個展 Maki Fine Artsギャラリーで池田衆の個展「Object and Image」が開催されているので見にいった。約2年半ぶり5度目の個展となるそうだが今回は今までと違う主題での作品発表となっている。池田衆は主に風景をモチーフに作品を制作してきた。そ…

迷いの尺度

坂本夏子の展覧会 天王洲のTERRADA Art ComplexにあるギャラリーANOMALYにて坂本夏子の展覧会「迷いの尺度ーシグナルたちの星屑に輪郭をさがして」のためのノート展が開催されている。手を伸ばして届く自らの体のサイズと偶然にも一致するキャンバスを尺度に…

エロティシズムは繰り返しではない。

ヨネの展覧会 東京妙案ギャラリーにて米原康正(通称)ヨネの展覧会「エロティシズムは繰り返しではない。」が開催されているというので見にいってきた。ヨネとはもう長い間知り合いで展覧会を開催させてもらったこともあるし伊勢丹で展示をしてもらったこと…

レジャーシートをひろげるムジュン

3年ぶりの個展 7月6日まで天王洲のTERRADA Art Complexの児玉画廊にて佐藤克久の展覧会「レジャーシートをひろげるムジュン」が開催されている。2016年以来およそ3年ぶりの個展となるそうだが彼の作品は児玉画廊のグループ展などでたまに見かけていた。「絵…

カンディダ・ヘーファー

ベッヒャー派のひとり 天王洲のTERRADA Art ComplexにあるYuka Tsuruno Galleryにてドイツを代表する写真家カンディダ・ヘーファーの個展が開催されている。アンドレス・グルスキーやトーマス・ルフらとともにベッヒャー派のひとりとして世界的に知られるカ…

KOUSAKU KANECHIKA

金近君が独立 天王洲のTERRADA Art Complex5階にあるギャラリー「KOUSAKU KANECHIKA」は小山登美夫ギャラリーで長年働いていた金近君が独立して立ち上げたギャラリーだ。金近君とは小山登美夫の頃に色々とお世話になったがってもしっかりした人で仕事ぶりも…

パレードへようこそ

2人展 6月29日まで六本木にあるOTA FINE ARTSにてアキラ・ザ・ハスラーとチョン・ユギョンによる2人展「パレードへようこそ」が開催されている。京都市芸術大学在学中に既にアーティストとして注目されていたというアキラとその頃に神戸に生まれたチョン。…

NYアートリポートVol.30

Mark Manders 長々と続いたNYアートリポートも今回で最後となる。最後に紹介するのはオランダ出身で現在はベルギーを拠点に活動する作家のMark Mandersである。30年以上にわたって作家活動をするマンダーズは「ビルディングとしてのポートレート」という視点…

NYアートリポートVol.29

Ross Bleckner チェルシー地区の南東の18丁目にあるPetzel galleryは多くのギャラリーが集中する20丁目エリアからは少し離れている。今回初めてこのギャラリーを訪れたがなんとも懐かしい作家Ross Blecknerのペインティング展を開催していた。ニューヨークで…

NYアートリポートVol.28

JACK SHAINMAN GALLERY 再びニューヨークのギャラリー紹介に戻るとするがJACK SHAINMAN GALLERYはチェルシー地区にあってアメリカのアーティストを多く紹介するギャラリーだ。アーモリーショーのようなニューヨークのローカルなアートフェアでは存在感も高く…

Rods and Cones

Mungo Thomson NYアートリポートはまだ続くがここで国内の展覧会情報をお伝えしたい。6月29日まで表参道にあるMASAHIRO MAKI GALLERYにてMungo Thomsonの展覧会「Rods and Cones」が開催されている。安価なチラシの矛盾点や視覚的な構造に着目して作られたト…

NYアートリポートVol.27

CHASE CONTEMPORARY チェルシー地区の23丁目にあるギャラリーCHASE CONTEMPORARYではPoverty/Pornと題した2人展を開催していた。ミシシッピー出身の現役アーティストSteve Hashとピッツバーグ出身の故Andy Warholのふたりというユニークな組み合わせの展覧…

NYアートリポートVol.26

抽象絵画の展覧会 チェルシー地区の26丁目にあるFergus McCaffreyというギャラリーではMARTHA JUNGWIRTHというウィーンのアーティストによる抽象絵画の展覧会を開催していた。1940年生まれというから現在ではかなりのご高齢になる作家だが今回がこのギャラリ…

NYアートリポートVol.25

HIGH LINE NINE GALLERIES チェルシー地区の27丁目に最近完成したザハ・ハディット建築の高級コンドミニアムの1階部分にオープンしたのがHIGH LINE NINE GALLERIES というギャラリーで大きさの異なるギャラリースペースが回廊の両サイドに広がるレンタル形…

Door Into Summer / M’s collection +

NYアートリポートはまだ続くがここで外苑前のMAHO KUBOTA GALLERYで昨日オープンしたエキシビション「Door Into Summer / M’s collection +」についてお伝えしたい。このエキシビションでは主にMAHO KUBOTA GALLERYのオーナーの久保田真帆さんの個人的なコレ…

NYアートリポートVol.24

KASMIN 以前にも書いたかもしれないがKASMINギャラリーはイギリスから来たポール・カズミン氏がソーホー地区でオープンしたギャラリーでその後ギャラリーのチェルシー地区への大移動に伴いギャラリーはチェルシーに来て今に至る。以前はひとつしかなかったが…

NYアートリポートVol.23

Marlborough マールボロギャラリーはニューヨークに3カ所のスペースを持つ他にロンドン、マドリッド、バルセロナにもギャラリーを展開する大きなギャラリーである。作家の数も他のギャラリーと重なる作家も多いとはいえ数百人規模である。こうしたメガギャ…

NYアートリポートVol.22

Tim Rollins & K.O.S. 香港やソウルにもあるギャラリーLEHMANN MAUPINのニューヨークではTim Rollins & K.O.S.の展示をしていた。最初にTim Rollins & K.O.S.を見たのはまだニューヨークに暮らしていた1980年代のことだったが作品は衝撃的だったのを覚えてい…

NYアートリポートVol.21

LISSON GALLERY ロンドンのギャラリーであるLISSON GALLERYは現在ではニューヨークにふたつ、上海にひとつギャラリーを展開している世界的なギャラリーだ。1960年代から続く歴史の長いギャラリーでもあり抱える作家も世界中に60人以上いる。最初の頃はカール…

NYアートリポートVol.20

Frank Stella MARIANNE BOESKYギャラリーではフランク・ステラの大きな新作スカルプチュアを展示していた。最も大きいものはギャラリーの天井に届くほどもあってどうやって運び入れたのかと思うほどのスケール感である。ステラといえば1970年代から常に抽象…

NYアートリポートVol.19

二つのギャラリー ソーホー地区からチェルシー地区にギャラリー街が移動した最初の頃からMETRO PICTURESとLUHRING AUGUSTINEの二つのギャラリーは24丁目にあって必ずチェックするギャラリーとなっている。この二つのギャラリーは個性的な作家を多く抱えてい…

NYアートリポートVol.18

MATTHEW MARKS GALLERY チェルシー地区のギャラリー街にあるマシュー・マークス・ギャラリーは僕の好きな作家を多く抱えるギャラリーの一つだ。ミニマルアートのエルスワース・ケリーやポップアートの巨匠ジャスパー・ジョーンズ、イギリスの作家のゲイリー…