パレードへようこそ
2人展
6月29日まで六本木にあるOTA FINE ARTSにてアキラ・ザ・ハスラーとチョン・ユギョンによる2人展「パレードへようこそ」が開催されている。京都市芸術大学在学中に既にアーティストとして注目されていたというアキラとその頃に神戸に生まれたチョン。年齢は離れているがふたりに共通する点があるとすればアキラがゲイでチョンは在日韓国人3世という互いが社会のマイノリティーであることだ。偏見や差別の対象になる可能性のあるもの同士、ふたりは自身のあり様を表現すること自体が「社会的」と受け止められるのだ。そして彼らの作品は社会的なマジョリティーの鈍感さを映す鏡のようでもあるという。アキラはエイズやセクシャリィティ、原発や差別など様々な社会問題を作品にしてきたがチョンもまた北朝鮮のプロパガンダポスターを使って作品を作ってきた。ちなみに「パレード」という言葉はふたりが好きなイギリスの映画のタイトルで会うたびにストーリーの素晴らしさを語り合ったという。
アキラ・ザ・ハスラーの立体作品。手に持つ木材にHOPEとある。
絵柄とメッセージが面白い作品。ペーパーに絵の具で描かれている。
在日韓国人の3世に生まれたチョンはハングル文字を作品に。
引き伸ばされたポスターのドットが大きすぎて抽象画のようだ。