迷いの尺度

坂本夏子の展覧会

天王洲のTERRADA Art ComplexにあるギャラリーANOMALYにて坂本夏子の展覧会「迷いの尺度ーシグナルたちの星屑に輪郭をさがして」のためのノート展が開催されている。手を伸ばして届く自らの体のサイズと偶然にも一致するキャンバスを尺度にしてその上に複数の次元を示す基準点を設ける。シグナルは普段受け取っている様々な情報や言葉、温度や知覚といった季節の知らせの中で受け取る信号のようなものらしい。こうした定義に則って読み取られる様々な表現は2次元だったり3次元だったり4次元にまで押し広げてマッピングされるように表現される。立体作品やインスタレーション的作品、絵画作品やドローイングまでこの展覧会では色々な作品を通して「迷いの尺度」を巡る旅のような世界を垣間見ることができる。

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キャンバスの上にマッピングのように広がるカラフルな世界。

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この作家の色彩感覚はとてもユニークで素晴らしい。

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展示方法も様々で面白く総合的に表現世界を体験できる。

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様々な次元を繋ぐように迷いの尺度が可視化されているかのようだ。

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複雑に入り組みながら互いに作用するような感覚がある。

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絵画表現としてとても個性的で繊細である。

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空間に広がっていく基準点を繋ぐように絵画世界が広がる。