NYアートリポートVol.19
二つのギャラリー
ソーホー地区からチェルシー地区にギャラリー街が移動した最初の頃からMETRO PICTURESとLUHRING AUGUSTINEの二つのギャラリーは24丁目にあって必ずチェックするギャラリーとなっている。この二つのギャラリーは個性的な作家を多く抱えていて毎回どんな展覧会を開催しているかとても楽しみなのだ。今回はMETRO PICTURESではベテランのアーティストROBERT LONGOによるモニュメンタルな銃弾でできた球体とこの作家が得意とする巨大なドローイングを展示していたしLUHRING AUGUSTINEではSANYA KANTAROVSKYという初めて聞く作家の新作ペィンティングを展示していた。いつもアッと驚くような展示を見せてくれるこの二つのギャラリーは何よりも作家の個性を大事にしているような気がする。
ギャラリーに吊るされた巨大な球体はモニュメンタルな感じだ。
球体を近くで見ると無数の銃弾で出来ていて銃社会への訴えか。
ドラマチックなホワイトハウスのドローイングが写実的に描かれている。
人間の足を持って歩く人物は不気味だがユーモラスでもある。
初めて聞く作家だったが色使いなどがとても個性的だった。
どこか詩的な感じもするし物語の一場面ような雰囲気もある絵だ。
悲劇的な感じを受ける男女の姿が独特のタッチで描かれている。
この絵もかなり不気味だが架空の人物を描いているという。