NYアートリポートVol.20

Frank Stella

MARIANNE BOESKYギャラリーではフランク・ステラの大きな新作スカルプチュアを展示していた。最も大きいものはギャラリーの天井に届くほどもあってどうやって運び入れたのかと思うほどのスケール感である。ステラといえば1970年代から常に抽象表現に取り組んで来た大御所だが半世紀たった今でもその表現力は衰えるどころかますますパワーアップしているかのようだ。複雑に絡み合う色と形の立体作品によって抽象表現と幾何学的表現の関係性を問い続けるステラは日本にもファンの多い作家である。何れにせよ大御所と呼ばれるようなベテラン作家も意欲的な新作を発表し続けているのは凄いことだ。

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複雑に絡み合う形と色は立体的な表現世界を表している。

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スカルプチュアと呼ぶべきか立体的な絵画と呼ぶべきか。

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様々な素材を組み合わせて求める表現世界を獲得する。

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こちらは小さい立体作品だが非常に実験的な魅力があると思う。

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今回一番大きかった作品はギャラリーの天井に届きそうだ。