こころの温度

若手イギリス人アーティスト

銀座のGINZA6にあるギャラリーTHE CLUBにて8月24日までニコラス・ハットフルの展覧会「こころの温度」が開催されている。ニコラス・ハットフルは東京生まれの若手イギリス人アーティストで現在はロンドンを拠点として活動しているそうである。作品はロンドンのサーチギャラリーを筆頭にジョルジョ・エ・イザ・デ・キリコ財団やローマ現代アート美術館など数多くの美術館で展示されているそうだ。i padで描いたスケッチを元にキャンバスに油彩で描きその上からスプレーペイントを駆使するという独特な手法で描かれる作品は浮遊感や透明感のある不思議な雰囲気の絵画世界となっている。また日本生まれの彼にとって原点となるのは小津安二郎のカラー映画の世界だそうでそこによく登場する風に揺れる掛け布団やシーツ、タオルといったものが作家の記憶に強く残っているという。日本に生まれるというユニークなバックグラウンドとそれに関係した小津安二郎の原風景の記憶を見事に絵画作品として表現しているのが

素晴らしいと感じた。

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風に揺れる洗濯物などは揺らぎ重なりつつ浮遊する。

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油彩の上からスプレーペイントとはかなり独自な技法だ。

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ちょっとシュールレアリズムのような感じのする絵である。

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アイスクリームと空を飛ぶそれをスクープする器具。

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とても激しい動きとリズムを感じる力強い絵である。

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スプレーを使うからか一種独特の雰囲気が画面に漂う。

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ギャラリーのレセプションの背面の壁にも作品があった。