Survived!

開廊25周年記念グループ展

六本木のcomplex665にあるタカイシイギャラリーにてギャラリーの開廊25周年記念グループ展「Survived!」が開催されている。complex665の1階と3階に加えAXISビル2階にあるタカイシイギャラリーフォトグラフィー/フィルムの3会場で展開するこの記念展のcomplex6653階で開催されているグループ展を見にいった。タカイシイさんは80年代にLAでファインアートを学びながらプレイベートディーラーとして活動していたという。その後、同時代の美術の動向を日本にも紹介すべく1994年に東京の大塚にタカイシイギャラリーをオープンした。こけら落としラリー・クラークの展覧会で大変な反響だったそうだがこの展覧会をきっかけに荒木経惟と繋がり今年で27回もの展覧会を開催してきた。また1995年の森山大道展の際に刊行した写真集をきっかけに出版事業も開始し現在までに50タイトルを超える書籍を刊行している。90年代にはジャック・ピアソンやクリストファー・ウールといった海外の作家をいち早く日本に紹介するなど非常に精力的に現代アートの普及に尽力している。今回のグループ展でもこの四半世紀の間にタカイシイギャラリーが共に歩んできた幅広い作家の作品が一望できて非常に興味深かった。海外のアートフェアにもタカイシイは積極的に出店しているので海外で石井さんと会うことも頻繁にあって話を聞いたり情報交換したりすることもあるがクールな見た目とは裏腹なアートに対する熱い思いには敬意を評したい。

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スターリング・ルビーの作品は近年大人気で高額になってしまった。

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荒木経惟のポラロイド写真の作品はすごい数で圧巻である。

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こちらも高額な作家になってしまったクリストファー・ウール。

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淡いタッチと色彩がいいサンヤ・カンタロヴィスキーの作品。

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タカイシイは五木田智央にも早い段階で注目して紹介していた。

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愛嬌のある変なロボットはショーン・ランダースの作品。

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独特の雰囲気があってとても好きな作家、村瀬恭子の作品。

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クサナギシンペイのペインティング。海外のフェアでも紹介していた。