空気の底

白金最後の展覧会

5月18日まで白金にある児玉画廊にて木下理子の個展「空気の底」が開催されている。白金のギャラリーはこの展覧会をもってクローズするということで今後は天王洲アイルの児玉画廊のみになるが、他の候補地も探しているようだ。白金での最後の展示は女性作家らしい繊細さと儚さ、しかし、その見かけによらず芯は強いという感じのする立体作品の数々である。ギャラリー空間を巧みに利用して絶妙に据えられた作品達はそれぞれがユニークな素材で制作されているが作品の主張する存在感と素材の見事な使い分けの妙はこの作家の天性の才能のような気がした。今後もさらに意欲的な表現を続けて欲しいと思った。

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壁には雲のような白い作品、床には木を曲げて繋げたオブジェ。

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銅線と銅の鋼を組み合わせて繊細なオブジェを作る。

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壁に垂れ下がる金物のオブジェ。場所によって展示法は変わる。

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梱包に使うダンボールの紐のような素材で作ったオブジェ。

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アルミを叩いて繋げて面白い形を作り出す。

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このアルミのオブジェもとても小さくてちょっと可愛らしい。

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針金と黒い紙を組み合わせたオブジェ。面白い。