揺らぐからだ
淡い色彩
2月16日まで白金にある児玉画廊にて糸川ゆりえの個展「揺らぐからだ」が開催されている。淡い色彩が特徴的な絵画を描く作家は淡さの中に透明感や奥行き、輝きなど様々な要素を描きこむ。薄い絵の具を重ね塗ることで描くのは水辺の風景や輪郭のはっきりしない人物、家やボート、または夢の中の世界のような浮遊感のある世界だ。銀色やパール、ラメといった輝く素材を織り交ぜながら独自の世界観を作り出すのだが淡くても弱くはない印象的な色や自由に流れるような筆使いで描く対象などにどこか女性ならではの豊かな感受性を感じさせる。おそらくこういった個性あふれる絵は万人に好かれるというよりも一部に根強いファンができるタイプの絵なのではないかと思った。
独特の色使いがとても美しい。ボートだろうか?浮いているようだ。
重ね塗られた深い緑色の中にぼんやりと女性像が見える。
森の中に佇む女性。夢の中の世界のような不思議な感覚だ。
ボートに乗る女性像。水面の水の変化する表現が面白い。
ぼんやりと家のようなものが見える風景。幻想的だ。
裸婦像だが周りの透明に輝くような空気感が独特だ。
炭だけでキャンバスに直接描いたような作品も動きがある。
どこか夢の世界で浮遊するような女性像。色がいい感じである。