The Metamorphosis

ユニークな2人展

外苑前にあるギャラリーEUKARYOTEにて2月3日まで菅原玄奨と高橋直宏によるユニークな2人展「The Metamorphosis」が開催されている。菅原玄奨はFRPという珍しい素材で立体作品を形成して作品を作り上げるが、主観的な形をより洗練させて独自のフォルムを作り上げる。プラモデルのような量産品を連想させるマットなグレーの色合いも魅力的だ。一方の高橋直宏は木を素材とした木彫り彫刻を制作するがチェーンソーやドリルの跡などが荒々しく残された立体作品の強烈な存在感は素晴らしく、また、それらを繋ぎ合わせたり石膏と合わせたり彩色を施すことで作品全体に動きが感じられると思う。ともに若い作家だというがそれぞれ違った技法で表現する完成度の高い作品は対比させながら見るとさらに面白いと思う。

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菅原玄奨の作品はFRPというプラスチックのような素材で作られる。

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高橋直宏の木の彫刻は荒々しく彩色の動きがあって面白い。

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作品の表面はプラモデルのような薄いグレーで彩色されている。

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小さな木彫もとても繊細に作られていて魅力的だ。

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人物の主観的な部分を洗練させて極力ニュートラルにする。

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高橋直宏による作品。木材以外にも様々な素材を使うという。

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犬の細かな要素を全て排除して最小限のフォルムを探す。