マイアミアートバーゼルリポートVol.11
アンディー・ウォーホル展
マイアミのアートフェアを後にして例年通りニューヨークに来たが今年はとにかく寒くて毎日気温は氷点下。それでも、防寒着に身を包みこの秋冬最も話題のアンディー・ウォーホル展を見るためにホイットニー美術館へと向かった。実に29年振りだというアンディー・ウォーホルの大規模なアメリカ国内での回顧展となるそうだがやはりホイットニー美術館の実力を感じるような壮大な回顧展だった。コマーシャルアーティストだった時代の作品からポップアートへと移行するウォーホルのアーティストとしての軌跡を十分すぎる作品数で見せてくれる展覧会は圧巻だった。コカコーラやコミック、マリリンやエルビス、毛沢東にモナリザ、そして晩年のセレブのポートレイトまで作品数も半端なかったけど作品の大きさ、規模が凄くて一体どうやってミューアム内に運び込んだのかと思うような作品がいくつもあった。来年まで開催しているのでこのアンディー・ウォーホル展はかなりオススメだ。グッゲンハイムでもHilma af Klintという聞いたことのない作家の展覧会を開催していたが100年以上前にここまで先進的な絵を描いていた作家がいたとは驚きだった。
ドル紙幣が並ぶシルクプリント作品。お金もポップアートなのだ。
有名なキャンベルスープの缶詰。全種類あったのではないだろうか。
コマーシャルアーティストとしてイラストを描いていた頃の作品。
アメリカを代表するイメージの一つ、コカコーラだ。
バスキアとは仲良しだったウォーホル。コラボで作品も作っている。
様々な作品がランダムに飾られた壁面。会場は混んでいた。
入り口に展示されているカモフラージュペインティング。巨大!
30は1よりもすごい!というタイトルのモナリザが30並んだ肖像画。
大きなトリプルエルビス。数百億円はするだろう名作である。
初期にはアメリカンコミックも題材にした作品がある。
セレブリティーのポートレイトが並ぶ部屋は1階にあった。
螺旋状にスロープで上がる館内の構造はユニークな作りである。
Hilma af Klintという作家の展覧会風景。作品は100年以上前に描かれた。
色彩がとても美しくモダンで100年も前に描かれたのが信じがたい。