片目
アラーキーの世界
南青山にあるRAT HOLE GALLERYにて荒木経惟の写真展「片目」が12月16日まで開催されている。片目を失明して5年余りが経つアラーキーの片目になってから撮り続けた写真の展示である。女性のヌード、食べ物、フルーツ、奇妙なおもちゃなど相変わらずのアラーキーの世界が同じ大きさの小さなプリントになってギャラリーの壁いっぱいに規則的に展示されている。生きることは撮ることというような気迫をますます感じる天才アラーキーだが片目になっても被写体を射抜くように撮影する鋭い眼光は健在である。
展覧会タイトルはいつものようにアラーキによる書である。
ギャラリーの壁一面を埋め尽くす白黒の小さなプリント。
片目になったアラーキーはなおも鋭い写真を撮り続ける。