なぞるノロマ

まだ若い作家

駒込にあるギャラリーKAYOKOYUKIにて11月18日まで富田正宣の個展「なぞるノロマ」が開催されている。1989年生まれというからまだ若い作家だがこの作家の才能はかなりのものだと思う。実はあまりにもいいので僕もこの作家の作品を買わせていただいたのだが他にも目利きで知られる某有名ギャラリーのオーナーも買ったと聞くとますます注目したくなる。抽象画のようではあるが制作過程は身の回りのモチーフや風景を描いたスケッチなどから始まるという。色を幾重も塗り重ね、白く塗りつぶし、また描きこんでゆくという作業を繰り返す結果としてこの深く美しい色合いやマチエールが生まれるのだろう。今回がこのKAYOKOYUKIにて2回目の個展だそうだが今後もますます楽しみな作家だ。

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びっしりと描き込まれた色彩は重みを持って迫ってくる。

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白く塗りまた色を重ねるといった作業を繰り返して深まる絵。

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特殊な色彩感覚は生まれ持って備わっている才能だと思う。

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この作品では油絵の具以外に木炭も使って描いている。

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かなりの大作だがとにかく圧巻の色彩とマチエールである。

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ギャラリー内に展示されている絵画たち。独特の存在感である。