Licht und Ton

両極端な制作へのアプローチ

渋谷ヒカリエにある8/ART GALLERYにてドイツを拠点に活動する画家、ゲルマン・シュテークマイヤーの作品展”Licht und Ton”「ライト・アンド・トーン」が10月10日から10月29日まで開催されている。昨年に引き続き二度目の開催となるこの作品展ではドローイングとペインティングが展示されている。神経質な線で緻密に描きこまれたドローイングに対してあくまで感情の向くままに調子を見ながら描き重ねられた感じのペインティングという両極端な制作へのアプローチは作家の中で「ものを見て描く」という行為がどういうことなのかを思考しながら重ねられた結果のような気がした。特にペインティングが良くて色や形、描かれた部分とそうでない部分の関係性や全体の印象もとても面白かった。

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キャンバスが残っているような部分もあれば塗り重ねられた部分もある。

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グレーにベージュ、淡いピンクといった色使いがとてもいい。

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作品によってはかなりの長い時間をかけて完成させるそうだ。

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線が余白を生み余白が何かしらの形となって現れる。

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白に黒のグリッドの強烈な力強さを感じる一枚だ。

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一つ一つのペインティングの大きさはさほど大きくない。