蟲展VOL.1鍬蟻蝶
比類なき魅力
10月5日から28日まで外苑前にあるギャラリーEUKARYOTEにて榮良太による個展「蟲展VOL.1鍬蟻蝶」が開催されている。現役のアートディレクタでありグラフィックデザイナーでもある作家のアーティストとしての作品発表展だ。仕事柄つい立ち止まって見てしまうようなビジュアルアイデアを大事にしているという作家が作品の題材に選んだのは昆虫「蟲」である。昆虫類は一見グロテスクと見る人もいるが細部をよく見てみると非常にメカニカルな感じがするし様々な色彩や形、繊細な構造など自然が生み出した姿は美しいと思う。作家もそういう昆虫の比類なき魅力に深く注目して見事に作品にしている。ビジュアルを仕事とするだけあって昆虫を使った作品の見た目のインパクトや完成度はさすがであるしVOL.1ということなので今後にも期待したいと思う。
パーキングに車のごとく横たわる巨大なクワガタムシ。SF映画のようだ。
こちらは巨大なカブトムシ。黒光りするボディーはスーパーカーのようだ。
盆栽に群がる蝶というか蝶でできた盆栽と言うべきか。
美しい蝶が見事に盆栽となっている姿は不思議に美しい。
近づいてよく見ると女性のドローイングは無数の蟻の集まりだ。