あの日を待つ 明日を待つ 今日
描くことは生きること
六本木のcomplex665にあるShugo Artsにて近藤亜樹の個展「あの日を待つ 明日を待つ 今日」が開催されている。カラフルな色使い、溢れるイメージ、「描くことは生きること」と言い切れる稀有なアーティストである。
2018年の夏にギャラリーに届いたダンボールいっぱいの作品を見て急遽この展覧会は開催されることとなったという。作家個人が体験した様々な悲しみ、喜び、そして未来への希望が満ち溢れた作品がそこにあったのだ。2018年に小豆島にて入籍し新しい命を授かるもののその2週間後に夫は南インドで亡くなるという悲劇の中、札幌の実家に戻り元気な男の子を出産するという波乱万丈な人生の中でも筆を持ち続け現実に立ち向かい続けた作家の軌跡がそこにはあるのだった。生きることへの勇気と愛情が溢れる素晴らしい作品の数々は見るものにも力を与えるかのようだ。
小鳥の置物だろうか、くっきりとした色合いが可愛らしい。
絵は全て紙に描かれているが絵の具は厚塗りである。
人生の喜びを表したのだろうか、素直にハッピーな絵である。
青のトーンで描かれた動物。どこか物悲しい雰囲気だ。
プードルだろうか、色や筆使いがとても良い作品である。
これもブルーのトーンで描かれた寂しげな少女の肖像だ。
花瓶だろうか、色使いのセンスがとにかく素晴らしい。
この花瓶も色がとてもいい感じの魅力的な一枚である。
燃えるような赤やオレンジに薄いブルーやグレーが見事な絵である。
ギャラリー内には縦横あるもののほぼ同じ大きさの絵が整然と並んでいた。