村井のいっぽ
パワー炸裂
6月28日から7月28日までMAHO KUBOTA GALLERYにて村井祐希の個展「村井のいっぽ」が開催されている。23歳という若さで鬼才と名高い村井祐希のコマーシャルギャラリーでの初個展となるのだそうだ。制作過程で生成と破壊を繰り返した絵画作品はもはや平面という縛りからも脱して見るものの知覚を揺さぶるような混沌の塊と化しているかのようである。キャンバスのあるものもあればないものもあり破片のようなものもある中に大量の絵の具の塊、むき出しのワイヤーやテープの類など様々な要素がむき出しになって迫ってくる。内なるパワーが炸裂したような作品は他に類を見ない迫力で圧倒的な存在感を主張する。若さゆえのエネルギーなのかまさに鬼才のなす技なのか?とにかく凄いのでオススメします!
最初はキャンバスに絵の具を塗るところから出発したのだろうか?
絵画なのかオブジェなのか?そういうカテゴリーを拒む作品だ。
垂れ下がったワイヤー、むき出しの絵の具。パワー炸裂である。
かなりの大作もあったが色やマチエールの凄い混沌ぶりである。
ちょっと絵画っぽさの残るおとなしめの作品でもパワーは十分。
ここまでくるとキャンバスというよりも何かの切れ端という感じ。
小さめの丸い作品だが色の爆発具合が凄い感じになっている。