ユーカリオ誕生
質は高く敷居は低く
神宮外苑にギャラリーEUKARYOTE(ユーカリオ)がオープンしたというので見にいってきた。昨年11月に閉廊したセゾンアートギャラリーを前身とするこのギャラリーは若手アーティストの成長を助けると共にアートを買うことのファーストステップとしてアートの質は高く敷居は低くを目指すという。ビル1棟を使い各フロアーの特性を生かした展示を行っていく予定で3月2日から25日までオープニング企画として山口聡一と石川和人の個展を同時開催している。
若手作家の表現
「dimentions」と題された山口聡一の作品はポップな色彩と形の絵画的な独自の表現で平面的でもあり同時に立体的でもある作品は見るものに視覚的なブレを生み面白い。一方の石川和人は「OVERLOAD」と題した写真展を展開しているが写真を大量のインクで出力して重ねるなどのユニークなインスタレーションは迫力がある。このように若手作家の表現を思い存分楽しめる新たなギャラリーが誕生したのは今後も楽しみだ。
「dimentions」と題された山口聡一の作品では色と形が混じり合う。
ポップな色と形が重なり合う中立体的な側面もあって面白い。
ブラシストロークのような形と立体に続く色彩が特徴的だ。
石川和人は写真を大量のインクで出力してインスタレーションにしている。
透明感のある独特の写真作品は抽象絵画のようでもある。
12枚の作品を組み合わせた作品は色にインパクトがあった。