リ・シンク展
レディー・ガガも注目
表参道ヒルズの「スペース オー」にて「館鼻則孝リ・シンク展」が8月20日まで開催されている。日本の伝統工芸の技術を巧みに取り入れて大胆で独特なアート作品を作る作家は花魁の履く高下駄をヒントに作った「ヒールレス・シューズ」がレディー・ガガに気に入られ世界的に注目を集めたことでも有名だ。
「見直す」という行為
今回はそんな作家の物つくりの法則とでもいうかクリエーションする時の「見直す」という行為を今まで作り出されたきた作品展示で紐解くという展覧会になっている。作家がアーティストとして、また日本人として何かを生み出すために自分のルーツを「見直す」ことをしたのは8年前、大学の卒業制作に遡る。幼少期の記憶や生まれた環境などの自分のルーツ、江戸や明治といった日本が西洋化し始めたに本人のルーツ、そういった様々なルーツの結果生まれたのが「ヒールレス・シューズ」だったのだそうだ。入場無料で会場ではTORAYA CAFEのスィーツも食べられるので涼みつつ館鼻則孝の熱いクリエーションの世界を見に出かけてはいかがだろうか。
テーマごとに作られた会場ではまず大きな簪のオブジェが目に入る。
花魁の高下駄をモデルにした作品と花魁の古い写真を展示。
美しく輝くガラスのハイヒールは幻想的ですらある。
江戸の文様のようなペインティングに高下駄の現代版シューズ。
日本人のルーツをたどるように浮世絵の展示もある。
カタカナでメッセージが刻印された大きな簪のオブジェ。