Big Sky Little Moon

 

グラフィティーアート

ワタリウム美術館でバリー・マッギー+クレア・ロハス展「Big Sky Little Moon」が10月15日まで開催中だ。80年代後半に登場したグラグラフィティーアートの作家バリー・マッギーはストリートはもちろんギャラリーでの展示も行った。幾何学的でカラフルな独特のパターンとユニークな人物像などを組み合わせた彼の作品はアート界に衝撃を与えた。サンフランシスコ近代美術館で巨大な壁画を制作したりミネアポリス・ウォーカー・アート・センターで初の個展をするなど活躍は続き遂には2001年のベネチア・ビエンナーレに史上最大のインスタレーションを出品、アーティストとして不動の地位を獲得した。

 

クレア・ロハス

今回はバリー・マッギーの妻であり自身もまた優れたアーティストのクレア・ロハスとの二人展という趣向になっている。作品は3フロアーあるギャラリー内にそれぞれユニークな仕掛けのように展示されている。絵やオブジェ、焼き物、資料関係など様々な展示物の展示方法や作品同士の距離と高さの計算された関係性も非常に興味深い。ストリートという場で独自のアートを出発させ、今ではアート界でも人気を誇るバリー・マッギーだが、ルーツであるストリートの自由な感性は今も健在である。

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幾何学的なパターンとユニークな人物像の組み合わせの妙。

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作品の展示方法もとても面白く壁に直接描いている部分もあった。

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クレア・ロハスのグラフィカルなパターンのお皿が展示されていた。

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意味は不明だがぐさっと刺さるような強烈なイメージである。

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なんとなく東洋の禅の書とかを連想させる精神的な作品。

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この作品でもお得意の幾何学パターンと顔が印象的だ。