MADSAKI降臨
今や人気作家
15日に終わる直前だったがKaiKai KiKi GalleryにMADSAKIを見に行けた。「Here Today, Gone Tomorrow」というタイトルのMADSAKIの個展、大きな作品も含めてかなりの作品数だった。今から15年ほど前に中目黒でディレクターをしていたSPACE FORCEでMADSAKIとアンダーカバーのジョニオ君のコラボレーション展を開催したが山積みのポスターが飛ぶように売れたのを記憶している。当時はニューヨークでメッセンジャーをしていたMADSAKIだが、今やアートフェアでも見るくらいの人気作家となった。
村上隆と仲良し
そんなMADSAKIだが、最近は村上隆さんと仲良しでいつも一緒らしく今回村上さんのギャラリーで個展をしたのもそう行った経緯なのだろうか。絵の方だが細いスプレーをまるで筆のように操り大胆な絵を描くという独特テクニックで異才を発揮している。はだけた着物でくつろぐモデルの女性はMADSAKIの奥さんだそうだがゆるい絵の状況の雰囲気とスプレーの彩色のおびただしい絵の具のたれた感じの緊張感が同じ画面に混在してなんとも不思議な世界を作り出している。今後もさらに楽しみな作家に違いないが多分絵はもう手の届かない金額になってしまったんだろうなあ。
スプレーで描かれる黒い点の目がトレードマークになっている。
おそらく写真から描いているのだが面白い構図だ。
幸せな家族の記念撮影なのか、しかし、黒い目は表情を隠す。
はだけた着物姿で歯を磨く女性は奥さんがモデルらしい。
だらしなく飲んでいる姿とおびただしく垂れた絵の具の対比。
化粧をなおす後ろ姿。割と丁寧に描きこんでいる印象がある。