地底の雲
山本桂輔2年ぶりの展覧会
6月26暇で渋谷ヒカリエの小山登美夫ギャラリーにて2年ぶりとなる山本桂輔の展覧会が開催されている。前回の展覧会の際に小さな焼き物のオブジェを買わせていただいたのだがあれからもう2年なのだと思いつつ見に行ってみた。絵画と彫刻、そして捨てられていた物を再利用して作ったオブジェなどこの作家の制作活動は多岐にわたる。
不思議な魅力
今回の展覧会タイトル「地底の雲」からして不思議な名前だが彼の作品には夢の中で見た景色のような不思議な魅力がある。植物、鉱物、天候やその他の自然界の現象、それに誘発される人間の想像力、抽象と具象、意味と無意味が一つになって独特の世界を繰り広げる。見える物や見えない物、記憶に残るものや想像したものなど様々なイメージが彼によって語られる様子を見るのは毎回楽しみである。大きなオブジェや物語を感じさせるインスタレーションなど展示にもいろいろな工夫がなされているので是非見に行って欲しい展覧会である。
ギャラリーの真ん中にドーンっと置かれた巨大な彫刻。
見れば見るほど不思議な世界のオブジェたちが配される。
物語を感じさせるような配列を見せるインスタレーション。
絵の方も同じく不思議な世界だが、色使いなど実に魅力的だ。
全て木彫りで作られているオブジェのような彫刻。
床ギリギリに配されたオブジェとそこから横に伸びるスケッチ。