クールで熱いアート
既存品からインスピレーション
3月18日より4月15日まで白金の児玉画廊で大谷透「planet」展が開催されている。以前から彼の作品は児玉画廊のグループ展で見て来て面白いなと思っていたが、今回は東京で初めての個展となっている。彼の作品はサンドペーパーの裏や石膏ボードの裏のメーカーのブランドマークや記号などを制作を進めるインスピレーションとし、それらを塗りつぶしたり塗り残すことによって全く新しい作品に仕上げて行く。
色鉛筆にこだわる
その制作においては絵の具で塗りつぶすのではなく色鉛筆で描き進めるのが特徴的だ。平面など色鉛筆で塗りつぶすのはかなりの作業だが作家にとってはこの作業が制作過程にとって必要なのだ。時間をかけて丹念に色を塗り進めながらどこを塗りつぶしたいのか、またどこを残したいのかなどの閃きを得つつ作品は出来上がって行くのだという。レディーメイドに手を加えてアートに仕上げるというスタイルは一見コンセプチャルでクールでありつつ、その制作方法と成し遂げる意欲には情熱を感じる。
サンドペーパーの質感も感じる。
未来的?な記号の不思議な絵。
色彩感覚が素晴らしく良いと思う。
最終的にヘビのようなものが現れた。
この大きな作品は石膏ボードの裏面。