絵にパンチ炸裂!
パンチから産まれる絵画
4月22日まで天王洲にある山本現代ギャラリーにて篠原有司男の個展「我輩の絵にパンチが炸裂!」が開催されている。作品展ではあるがどちらかというと「ギューちゃん」こと篠原有司男氏の体をはった制作アクションの軌跡を展示しているような感じでもある。だが、もちろん抽象絵画の作品としてそれらには唯一無二の存在感を放ちながら迫って来るような迫力である。
1969年からニューヨークを拠点に
85歳になっても体で芸術を表現し続ける篠原有司男という作家は本当に凄い人である。今回も初日にご本人によるボクシング・ペインティング・パフォーマンスが開催された。1950年代、東京藝術大学在籍中にアンデパンダン展に参加、その後も前衛グループ「ネオ・ダダイズム・オーガナイザーズ」の一員として常識を覆すような作品制作を行って来た。1969年、ニューヨークに拠点を移してからも精力的に独自の作家人生を歩んで来たもはや伝説のアーティストなのである。炸裂するアートのパワーに元気をもらいに是非見に行って欲しい展覧会だ。
パンチ炸裂の跡、色も良い感じだ。
かなりの連打で制作している。
こちらの凄い連打は色彩が淋派を思わせる。
絵の上に更に連打を重ねた作品。
シンプルだがインパクトのある作品。