椿のフィールド
金近さんのギャラリーで
小山登美夫ギャラリーで長年務めてた金近さんが独立して遂にギャラリーをオープンした。
今回、天王洲のギャラリーコンプレックスビル5階にオープンしたKOSAKU KANECHIKAギャラリーとSCAI THE BATHHOUSE。これによって3階に既にある山本現代,URANO、児玉画廊、Yuka Tsuruno Galleryと併せるとますます見ごたえのあるギャラリーコンプレックスとなってこれからも楽しみである。
第1回目は館鼻則孝
さて、そのKOSAKU KANECHIKAギャラリーの記念すべき第一回目の展覧会は話題の作家でもある館鼻則孝さんだ。大学の卒業記念で制作した「ヒールレスシューズ」がレディーガガの目にとまり専属のシューメーカーになり話題となった館鼻則孝さんだが、日本の歴史や仏教の世界観、生と死という普遍的なテーマを作品に込めて制作をする期待の若手作家だ。今回,岡本太郎記念館での個展も無事に成功させてますます勢いに乗っている彼の作品世界を十分に堪能出来る展示となっている。
椿の儚さと潔さ
「CAMELLIA FIELDS」と題されたこの展覧会のメイン作品は床に丸く敷き詰められた椿の花である。椿という花は花弁もそのままに落ちることから潔さの象徴として武士に好まれたともいう。確かにその花は散るというよりも花ごと落ちる感じであり椿の木の下にはまさに作品と同じように椿の花が散りばめられたようになるのだ。これらの椿は実は鋳物で一つづつ手で彩色されているのだそうだが見た感じの質感が木に彩色したようだったので鋳物と聞いて驚いた。展覧会は4月28日までなので是非足を運んでみてください。
レディーガガが惚れたハイヒール
平面作品も手が込んでいる。
巨大なオブジェも手で磨き上げた。
岡本太郎での作品も特別展示。
丸く広がる椿のフィールド。