問いかける表現
様々な表現の作品
3月4日まで外苑前のMAHO KUBOTA GALLERYにて開催中の「history in art」展を見て来た。このグループ展はpop up show at MKGというサブタイトルのようにいつもとは違う趣向の展覧会だ。キュレーターによってキューレーションされた8人の作家の作品を展示しているが作品はいずれもコンセプチャルな作品となっている。南京大虐殺をテーマにしたビデオ作品やドガの沐浴作品を自分で演じる女性作家、二人ばおりのような格好でパフォーマンス演じる作家など表現形態は様々である。
ただ見るだけでは分からない
それらの作品はただ見るだけでは意図が分からないものばかりで視聴しながら見る、じっくりと最初から最後まで見る、または説明を聞きながら見るなど参加するような気持ちで見なければならない。作家の制作意図であるコンセプトを理解した上で鑑賞するとなるほどと作品が分かるのだ。既存の価値観への問いや過去に起きた事件などに刺激された作品、人間の性に関する作品など制作意図は多岐に渡る。我々の生きる時代は今大きな転換期に入っているように思われるのだがそんな今だからこそこれらの作品を見ながら色々と考えるのも意味深い。
ギャラリー内にランダムに展示されている作品。
ビデオ作品は近年増えて来たジャンルだ。
コンセプチャルな作品だが展示方法にはセンスを感じる。
南京大虐殺をテーマにしたという作品に見入る人達。