美しい光の体験
ダン・フレヴィンとは誰?
2月1日から9月の3日まで表参道のルイヴィトン上層階にあるESPACE LOUIS VUITTON TOKYOにてアメリカ人アーティスト、ダン・フレヴィンのインスタレーションが展示されている。ダン・フレヴィンとはドナルド・ジャッドなどと並びアメリカを代表するミニマリストのアーティストだ。ドナルド・ジャッドはボックスを並べたような作品を作ったがダン・フレヴィンは蛍光灯を使った光る作品を作った。
初めて見たのは30年前
ダン・フレヴィンの作品を初めて見たのはもう30年近く前のニューヨークだった。確かDIAファンデーションという財団が運営するギャラリーで見たのだったがシンプルな既存の蛍光灯を並べた作品には当時とても不思議な印象を抱いたのを覚えている。
光は光以外の何者でもない
1960年代から蛍光灯を組み合わせて様々な作品を作ったダン・フレヴィンだがそれが放つ「光」に宗教的や神秘的などの解釈をすることを一切退けたという。確かに、作品に対峙してじっと見ているとその意図が伝わってくる気がする。光る蛍光灯がある風景という特殊な環境をそのままに感じ取ることが彼の作品を味わう醍醐味のような気がする。お勧めの展覧会です。
光る蛍光灯の美しい姿は手前の床にも映り込む。
様々な組み合わせで形を変える蛍光灯の作品達。
白い蛍光灯だけではなく独特な色合いの蛍光灯も使用する。
上を見たら、こんなところにもダン・フレヴィン。