ignore your perspective 34 !

いつものものの見方を無視してみて見る?

 

児玉画廊にて8月12日までignore your perspective 34 「風景の空間」展が開催されている。これはシリーズ化されたグループ展でなんと今回で34回目だ。

個人的にはこのignore your perspectiveというタイトルが格好いいと思うがどう訳すべきなのか?perspectiveは物の見方や遠近法なんかも意味するしignoreは無視するという意味だ。あなたの見方を無視する?つまりいつものものの見方を無視して見ろ!みたいな感じか。

 

今回の参加アーティストは気鋭の作家6名!

 

このグループ展、毎回掲げられる作品の制作テーマも面白いが参加する作家が毎回違うのも面白い。

それぞれの作家がテーマに沿った制作作品を展示するのだが同じテーマでもこんなに違った作品になるのだといつも感心しつつ見てしまう。絵で表現する作家もいればオブジェで表現する作家、立体造形物で表現する作家など、表現の無限の可能性を実感できる。

 

毎回違うテーマが面白い!今回は「風景の空間」

 

今回のグループ展のテーマは「風景の空間」だというがもちろんいわゆる風景や情景ではないそうだ。

参加作家の1人の「風景の作家とそうでない作家がいる」という発言に端を発してこのテーマが掲げられたというが作品を作る制作上のベクトルが一本に収束している作家とそうでない作家がいるのだそうだ。

一つの作品で何か沢山のことを言おうとしている、または結果として言えてしまっているような作家を「風景」の作家と定義するのだとか。ちょっと難しいけどようするに一つの作品で一つのことを語る作家と多くを同時に語る作家という2タイプいるというような意味か?

 

とりあえず作品を見て「風景」を読み取ってみる。

 

そんなテーマ設定の裏話など読みつつ展示された作品を見て行くとなんとなくそれぞれに違った作品なのだがその作品には見る側に様々な感じ方や見方を与えるような制作意図があるように思えて来た。特に抽象的な作品は本当に見る人によって受け取るものは様々なのだと思う。いろんなアートがあっていろんな感じ方があるから面白いんだなあと思いつつ次回のグループ展のテーマにも期待します!

Kodama Gallery | 児玉画廊

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個人的に好きな作家中川トラヲさんのコラージュ作品。

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このオブジェはいったいなんなのか!見る方次第ですね。

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よく見ると垂れた絵の具が絵の一部となっているのが面白い。

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これもいくつもの投げかけを発する作品といえそう。

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絵の具を再構築して絵画にしたようなユニークな手法の作品。

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シンプルだからこそ様々な意味を読み取れるのかもしれない。