オノ・ヨーコの世界に浸れる展覧会!

北参道小山登美夫ギャラリーで6月25日までオノ・ヨーコ展「硝子の角」が開催中だ。5月18日からはヒカリエにある小山登美夫ギャラリーでもオノ・ヨーコ「見えない花」が開催される。オノ・ヨーコといえば知らない人はいないほどの有名人である。彼女はジョン・レノンと結婚した女性でありアーティストでもある。1950年代以来、広く美術全般の手法を駆使して活動してきた作家で多くの人に影響を与えて来た。独特のパフォーマンス、映像、詩、コンセプチュアルアートフェミニストアートなどなど、様々な表現をして来た。今回の個展、「硝子の角」では、ギャラリーの壁を埋める障子に英語と日本語訳の詩が刻まれている。生と死、愛と憎しみといった対局にあるテーマをさりげなく時にはユーモアを交えて詩にしている。ガラス製のハンマーなどのオブジェも展示されている。作品を見ながら詩を読みながらそれぞれの人がそれぞれの思いを巡らせつつオノ・ヨーコの作品世界に浸ることが出来る。一方、同じビルの表側にあるタカ・イシイギャラリーでは武田陽介の写真展「Arise」も開催中で、こちらはカメラを逆光にして捉えた瞬間にレンズに現れるフレーアーという現象をイメージとして納めたなんとも美しい色と光の写真になっている。ビデオ作品もありとても美しかった。ただ写真を撮るのではなく撮るという行為の被写体とカメラの関係性のようなものを追求する作家の制作意欲が見事に作品化されている。いずれもただ見るだけとは違うちょっと色々考えさせてくれるコンセプチュアルな作品展としてお勧めします!

tomiokoyamagallery.com

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