郊外少年/suburban boy

神宮外苑に新しくオープンしたばかりのMAHO KUBOTA GALLERYにて富田直樹の個展が6月11日まで開催中だ。1983年生まれという若手ペインターの描く絵画は厚塗りの絵の具がキャンバス上に盛り上がるほど重ね塗りされている。描かれているのは都会の風景、空きテナントのファサード、そして雑誌で見つけたフリーター達の肖像画など。大きな風景画から小さな肖像画まで、荒々しいタッチで豪快に、そして驚くほど繊細に描き抜かれた絵画は喪失感に満ちた現代の風景や人達を描きつつそこに豊かな絵画表現の世界と物質としての絵の存在感を併せ持つ。絵画という手法で現代の風景を真摯に描く作家の姿勢が伝わって来る絵だと感じた。特にNo Jobと題された小さなフリーター肖像画のシリーズは興味深くどこかSNSが普及する現代を表現しているような気がした。お勧めの展覧会です!

www.mahokubota.com

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