捉えられた景色、No Corner True
3月の1日まで原宿のギャラリーターゲットでMarcelo Gomesによる日本での初個展No Corner Trueが開催されている。ニューヨーク在住、ブラジル人のアーティストとうが、写真の中に流れる時間がゆったりとしているような独特の雰囲気があると思った。展示方法が独特で、小さい写真を大きめな写真と一緒に微妙に配置していたり、小さい写真を一点のみ配置したり。作品はカラフルな色だけや捉えられた人物、またはピンボケした何か?など、作品自体の面白さもあるのだがこの展示手法が際立って面白く新しいと感じた。一見すると気ままに並べて展示したようでいて実は計算された見せ方。これこそ彼の表現への基本姿勢を表していると思う。写真自体も薄いプレートに閉じ込めるように美しくフレーミングされているし、この作家の美意識はかなり鋭いと感じた。