NYアートリポートVol.11
ALEX KATZ
マンハッタンのウェストサイドを127丁目まで行ったハーレムにGAVIN BROWN GALLERYはある。今回、ALEX KATZの展覧会が開催されていると聞いて地下鉄に乗ってギャラリーまで行ってみた。ハーレムといっても昔のように危険な雰囲気はなくむしろお洒落な地区になりつつあるようで地下鉄から出た道の角には素敵な感じのカフェなどもあった。ALEX KATZは僕の大好きなアーティストの一人だが80歳を超える今も毎日精力的に絵を描いている。東海岸の最北に位置するメイン州に家を持ちマンハッタンのスタジをは今もソーホーで昔と変わらないスタイルとペースで生活をしているという。彼の絵の魅力にもどこか普遍的で静かで自分のペースで生き続けている作家自身のスタイルが現れているような気がする。
自身の妻や女性の姿をよく描くがヌードも描くようだ。
緑色の背景が鮮烈な中に構図を考えてヌードを配置している。
動く女性のヌードをコマ送りのように描いた作品。考察的だ。
これもコマ送りのシリーズだが体への光の当たり方など面白い。
大きなステンレス製の立体作品と絵画作品が散らばる空間。
立体作品と絵画作品が見る位置によって重なったりずれたりする。
こうした立体作品は屋内だけでなく屋外にも置けるのだろう。
メイン州の家から見える自然の風景をカッツは繰り返し描いてきた。