Tulpa-Here is me

見るものの度肝を抜く

天王洲アイルのTERRADA Art ComplexにあるANOMALYギャラリーにて小谷元彦の展覧会「Tulpa-Here is me」が開催されている。小谷元彦といえば1997年に「ファントム・リム」でデビューして以来、世界各国のビエンナーレに参加して2003年のヴェネチア・ビエンナーレでは日本館代表作家となった経歴を持つが常に話題の作品展示を見せてくれる作家だ。その小谷元彦の新作もスケールの大きな、そして見るものの度肝を抜くような大胆な立体作品である。作家自身の人体像を部分的に他者に重ねたり動植物と融合したりして作られた様々な人物像は鱗があったりハニカム構造の突起があったり非常にシュールというか、不気味というか、とにかく一見の価値のある摩訶不思議な像たちの連鎖を表したような試みである。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143030j:plain

突起の先端には立像。近未来的でもあるし死後の世界のようでもある。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143141j:plain

ぶら下がった電話の受話器には不気味なバッタがとまっている。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143219j:plain

悪魔のような不思議な生物がデジタル機能搭載の乗り物に乗っている。

 

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143347j:plain

人物の肌は鱗のようなもので覆われていて何者なのかと思わせる。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143430j:plain

頭が巨大な花のようなものに擬態したような奇妙な人物像。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143519j:plain

デジタル機能を搭載した人物には不思議なところから手が伸びる。

f:id:hynm_ryota_tanabe:20190427143559j:plain

ハニカム構造の突起が頭から出ている人物。影からも小さい人物が。