合田佐和子個展

時代のミューズ

5月25日まで天王洲アイルのTEERADA Art ComplexにあるANOMALYにて合田佐和子の個展が開催されている。1959年に武蔵野美術学校に入学1963年に卒業後は唐十郎主宰の劇団「状況劇場」や寺山修司主宰の「天井桟敷」の舞台美術や宣伝などに参加した。1965年より立体作品で個展を開催し1971年ごろより絵画制作を始めたほか1981年にはポラロイド写真展を開催するなど多彩な活動を続けた。1990年代には渋谷パルコで個展を開催したり2001年には「森村泰昌合田佐和子展」を開催、2003年には松濤美術館で個展が行われるなど2016年に鬼籍に入るまで多忙な作家活動を展開した。時代を象徴するような人物たちと交流を持ちその存在は時代のミューズ的だったのだと想像できる。今回は合田佐和子の金字塔と言える1970年代から2000年代に描かれた「銀幕スター」や「眼」の油彩画とドローイングが展示されている。

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往年のハリウッド銀幕スターのまばゆい「眼」が描かれる。

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銀幕スターたちの「眼」が様々に描かれるが独特の色合いだ。

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シルバースクリーンの一場面のような不思議な雰囲気の絵だ。

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ちょっと怖い感じもするが独特の世界観で絵は描かれる。

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どういうわけか五木田智央の絵を思い出してしまった1枚。

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妖艶な、そして何かを凝視しているか虚ろなのかわからない「眼」

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時代のミューズは独特の感性と表現力を持っていた。