香港アートレポートVol.9
HAUSER & WIRTH
香港には世界中から有名ギャラリーが集まってきていて今後さらなるマーケットの拡大が期待されるアジアへの玄関口のようになっている。HAUSER & WIRTHもそんな有力ギャラリーの一つでニューヨークはもちろん、ロンドン、イギリス郊外、ロサンジェルス、スイスそして香港と世界中に拠点を持っている。アートフェアも世界中で行われるような現在において世界中のフェアにも出展しつつ世界中のギャラリーでの展示も進めるというのは大変な事業であると言える。今回の香港で訪れた際には大物作家のLouise Bourgeoisの展覧会をしていたがそのクオリティーは素晴らしくこういったすごい展示を企画しつつアートフェアへの出展を続ける世界規模のギャラリーのすごさを改めて実感させられた。
Louise Bourgeoisによる花の絵のシリーズ。どこか肉感的な感じだ。
赤い点は女性の生理的な色を彷彿とさせる。
六本木ヒルズの巨大な黒い蜘蛛のような彫刻の作家だ。
男女、生と死、痛みなど様々なテーマがある。
把みあった腕が浮き彫りになった大理石の彫刻。
色や字の配置などどこか儚くてポエティックだ。