NY ARTリポートVol.12
個性的なフェアその2
Armory Showの紹介に行く前に個性的なフェアその2としてSPRING/BREAK ART SHOWについてご紹介したい。今年で8回目となるこのフェアは古い学校の校舎や郵便局などといったタダで使わせてもらえるスペースを使って開催されてきたフェアらしく今回は国連ビルの目の前にある普通のオフィスビルのフロアースペースを会場に開催されていた。お金がさほどかからないのでまだ売り出し中の若手作家やインディペンデントなアーティストなどが参加しやすく彼らにとってはArmory Showの開催されている最中に作品を展示することでNYに集まっているキュレーターやアート関係者にアピールできるチャンスでもあるのだ。作品も意欲的なものが多く、政治的なメッセージが強かったり社会問題を訴えるような作品もあってアメリカの今を生きる作家の表現したいものが見えるアートフェアだと感じた。
30秒で掴めるだけの金を!巨大なピルケースからお金が溢れている。
色々な主義などの言葉のシールを自由に選んで貼れるという作品。
ドナルドトランプも作品になって登場。政治的な作品は多い。
若者たちが暴動を起こしているのか?それを監視する政府?
居抜きの状態のオフィスビルのワンフロアーを会場にしている。
色の感じや形など気に入った絵があった。とても面白い絵だ。
悪趣味な感じがするツボや絵は意図的にそういう感じに作られている。
壁の絵とそれを粘土で作った立体作品が対で展示されている。
不動産のサインを皮肉って書き換えた偽のサインの看板。
ぼやけた写真にハサミやスクリューや斧が刺さった壁。怖い。
アメリカンカルチャーをユーモラスにアート化した作品には和む。
結構お金をかけた大掛かりな展示ブースもかなり沢山あった。
ブラインドカーテンに絵を描いた?ような作品。なんか綺麗だった。
謎のパーティ終了的なインスタレーション。制作意図は不明。
手前に並ぶ壺といいバックの絵といいグチャグチャ感がいい。
アメリカの一般的な家の写真と家の模型を組み合わせた作品。