NY ARTリポートVol.7

様々なギャラリー6

ソーホー地区からチェルシー地区にギャラリーが移動し始めたのは1990年代だったが最初にチェルシー地区に移ったギャラリーの一つがポーラ・クーパーギャラリーだった。ポーラクーパーギャラリーは今も場所を変えたりしながら存在していて人気のギャラリーの一つだ。ところで1990年代の直前のニューヨークのアートシーンはというとウォーホルやバスキアキース・へリングといった有名なアーティストが活躍したのと同時にフランチェスコ・クレメンテ、ジュリアン・シュナーベル、デヴィッド・サーレ、エリック・フィシェルなどの主にペインティングを表現手段とするアーティスト達が登場した時代だった。そのシーンはネオペインティングと呼ばれ当時のニューヨークアートシーンにおいて最も注目される動きだった。そしてそれらの多くの画家を抱えていたギャラリーがMARY BOONEギャラリーでギャラリーオーナーのMARY BOONEさんの美貌も話題となり大いに盛り上がった。あれから約30年あまり、MARY BOONEギャラリーが全てのギャラリーをクローズするというニュースが入ってきた。MARY BOONEさんが脱税で逮捕され刑務所に送られることになってしまったのが原因だということだが長年のギャラリー運営に疲れたというのも理由なのではないかと思う。一時代を築いて今なおアイウェイウェイなど大物作家も抱えているギャラリーを閉めるという決断は並大抵ではないと想像できるだけにとても残念である。

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ポーラ・クーパーギャラリーのSARAH CHARLESWORTHの展示。

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三船敏郎の写真がなぜか急に起用にされた面白い作品。

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写真のイメージを加工して作品化する作家のようである。

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人気のギャラリー内には絶えず人がいて熱心に鑑賞している。

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飛び降り自殺する人か?または突き落とされた人?

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高い天井から自然光が差し込むMARY BOONEのギャラリースペース。

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ギャラリーではJULIA WACHTELという作家の展覧会が開催中だった。

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写真とペインティングを組み合わせたポップな感じの作品だ。

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カートゥーンキャラクターなどキッチュなキャラクターが描かれる。

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ロボットメイドのキャラクターを描いた作品。アメリカっぽい。

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ホットドッグのコスチュームを着て犬に舐められるおバカなアメリカ人。