Beautiful Strangers in Ourselves
初の個展
白金の児玉画廊にて戸田悠理の個展「Beautiful Strangers in Ourselves」が3月30日まで開催されている。児玉画廊が定期的に開催してきたグループ展に2017年より数回ほど出展してきた作家の初の個展だ。近年インターネットを発想のきっかけにしたりデジタルイメージを絵画へと引用したような作品が目立ってきたように思う。戸田悠理もネット上から様々な画像検索イメージを集めてそれらを様々に加工して絵画作品を制作する。画像加工ソフトなどを使っても元の画像を改変してそれらを画面上に組み合わせて絵画作品にするのだがイメージによって描き方や素材感、マチエールなどを使い分けるテクニックは非常に細かい。絵画の伝統的な描くという手法にシルクスクリーンなども駆使しているので一見するとデジタルコラージュ作品かと思いきやまぎれもない絵画作品だというところが新しくて面白いと思った。
この作品はまだ初期のもので油彩によって制作されているそうだ。
不思議な景色の中に現れた不思議な人々はSNSを表現しているのか?
今までグループ展のみの出展だった作家の最初の個展である。
様々なイメージやパターンが散りばめられたカラフルな風景。
表現するものによって描く手法を細かく変えているのが凄い。
描く手法以外にもシルクスクリーンもうまく使ってデジタル感を出す。
ユーモラスな人物がたくさん描かれているがカラフルで楽しい。
まだ20代後半の作家だということで将来が楽しみである。