キース・へリング
アポカリプス
キース・ヘリングといえばシンプルな線で描かれたちょっとコミカルな絵柄のキャラクターなどで有名だがバスキアと並んで80年代にニューヨークで活動したグラフティー出身の作家だ。あくまで明るい感じの線画で描かれる絵画世界では明るい画風でありながらも時に社会風刺や同性愛などへのメッセージを訴える。ポジティブでありながらアーティストとしてまた同性愛者として社会に問いかけたい問題を描き続けた作家だった。日本も大好きで来日してワタリウム美術館の壁画を描くなど積極的な活動をしたのも印象深い。アートフェアでも彼の作品は人気だが今回のチェルシーのギャラリーでも彼の展覧会が開催されていたほかウィリアム・バロウズとの共作アポカリプス(黙示録)のプリント販売など根強い人気が伺われた。
性的なメッセージ性の強い絵画作品はかなりの大きさだった。
即興性を感じるスピード感ある絵画作品はグラフィティー的でもある。
人間の煩悩や罪と罰の概念などを明るいタッチで描く作品か。
特徴的な線はキースのひらめきの象徴であり芸術の根源だった。
ウィリアム・バロウズとの共作アポカリプス(黙示録)シリーズ。
ウィリアム・バロウズと一緒に撮られたキース・へリングの肖像。