見てみたかった景色

中園孔二展

横須賀美術館にて9月30日まで開催している中園孔二展「外縁 見てみたかった景色」をギリギリでみに行くことができた。彼の作品は2014年に小山登美夫ギャラリーで開催された個展の際に小さいサイズの油彩画を1点購入させてもらった経緯がある。その時に印象的だったことは中園君が非常に若い青年だという印象だったことだが美大を出たばかりの時なのでまだ22歳か23歳くらいだろうか。普段は滅多にないことだがご両親もギャラリーにいて「息子をよろしく」などとご丁寧に挨拶されて大変恐縮したのを覚えている。そのあと数年して中園君が海で溺れて死んだというニュースを聞いて大変驚いたと同時に非常に残念だった。たぐいまれな才能というよりも天才の域に入るような作家だと思っていたので今後が本当に楽しみだったのだ。しかし、何かに導かれ描かせられているというようなニュアンスで語る彼の制作スタイルやその絵が発する独特の念のような力、若くして500点以上もの作品をすでに描いていたというのを聞くと若くして死ぬ運命だったのではないかとさえ思ってしまう。何か目に見えない世界からのメッセージを感じ取り交信して描くような強烈な絵を描く人は何か目に見えない世界から呼ばれてしまったのではないかと思うのである。とにかく、彼はもういないので新作は見ることはできないが小山登美夫さんの努力で彼の功績は偉大な作家のレガシーとして発表され続け語りつながれて行くに違いない。

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彼の作品に関してはコメント不要と思うのでここからは作品のみお見せします。

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