堪えがたいほどの光

色彩の交わりや形の面白さ

GINZA6の6階にあるギャラリースペース「THE CLUB」にて11月10日までジャッキー・サコッチオの展覧会「堪えがたいほどの光」が開催されている。ジャッキー・サコッチオはニューヨークとコネチカットを拠点に活動する作家でクリストファー・ウールのアシスタントをしていたこともあるそうだ。彼女の作品はメトロポリタン美術館やダラス美術館をはじめとして世界各国の美術館し収蔵されている。絵の具を垂らしたキャンバス自体を傾けながら絵の具をわざとキャンバス上に流して制作をするという独特のスタイルで表現される抽象画は偶然的に生まれた色彩の交わりや形の面白さを生かしつつ加筆も施されて最終的なイメージへと完成する。目の覚めるような素晴らしい色の重なりや自然に流れた絵の具とその上から加筆された絵の具の色や形のバランスが見事な緊張感で迫ってくるような力強い絵画だと思う。蔦屋の隣にあるので銀座に行かれたら是非チェックして欲しい展覧会である。

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キャンバスを傾けることで様々な方向に垂れる絵の具を産む。

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爆発するような色彩には独特の迫力があり迫ってくるようだ。

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今回一番の大作だが偶然的な流れと加筆のバランスが素晴らしい。

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見たこともないような色彩の混ざり合う姿が独特である。

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ここまでの色や形が混ざっても絵として破綻せずに面白い。