ヤマノカミサマ

倉科昌高個展

勝どきにある@btfにてカスタムペインターとして知られる倉科昌高氏の個展「ヤマノカミサマ」が7月28日から8月12日まで開催されている。以前から大ファンの倉科さんだが、今回はカスタムペイントではなく自らの幼少期の体験をインスピレーションとし約1年かけて制作した作品を展示する展覧会だ。長野の山間部で育ったという倉科さんにとって山や森は子供心の好奇心の源泉だったという。数メートル先でカモシカや猿の群れとの遭遇、ふと木々の奥の方に何か恐ろしい者がいるような気がして急いで自転車に跨った瞬間の安堵した思い出など山の存在は倉科さんの原風景そのものだ。日本は古来から八百万の神として自然や動物を信仰対象にした国だがその一方で山の動物たちを大切にして来たかというと絶滅させたニホンオオカミの例にもあるようにそこには疑問が残る。今回はそんな日本人にとっての山や自然という存在に思いを馳せながら作品制作をしたのだという。今はメジャーでなくなったエアブラシを駆使する倉科さんのテクニックの極め方も凄いし作品のインパクトも素晴らしいので絶対にオススメの展覧会です。

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森の中の一本道を横切る野生の動物。凄いテクニックだ。

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森の中には恐ろしいものが潜んでいる。ふと怖くなる瞬間。

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自然を崇める日本人だがその一方でニホンオオカミなどは絶滅した。

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約1年かけて制作したという毛皮模様は圧巻の出来栄えだった。

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カスタムペイントされた台座に乗っかるニホンオオカミの像。

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森の中、こちらをじっと見つめるニホンカモシカの影。

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レセプションパーティーには多くの倉科ファンが駆けつけた。