「ポートレイツ」展
絵画の主要テーマ
MAHO KUBOTA GALLERYにてグループ展「ポートレイツ」が2月28日まで開催されている。昔のヨーロッパ貴族が描かせたいわゆる肖像画や日本なら浮世絵の美人画、近年ならスマホの自撮りも「ポートレイツ」といえばそうなるのだろう。歴史的にも絵画の主要テーマの一つだし現代になっても多くのアーティストが様々な表現でアプローチするのが「ポートレイツ」なのだ。
武田鉄平に驚く
「ポートレイツ」への出展作家はミニマムな線や形で人を表現するジュリアン・オピー、ガーリーフォトグラファーの先駆者的な写真家の長島有里枝、女性の体のパーツを絵に描く小笠原美環、女性達の顔をアイコニックに描くグラフィックアーティストのKYNE、絵画の持つボリュームや質感を精密な模写で再表現する武田鉄平、都会のフリータの若者を油で描く富田直樹、現代の若者の触感を持つ彫刻や絵で表現する安井鷹之助の7人だが、今回最も驚いたのは武田鉄平の絵画作品であった。荒い筆のタッチで分厚い絵の具で描きなぐったような絵は実はその真逆で精密に模写された精密画だったのだ。様々な形で表現される「ポートレイツ」を是非見に行っていただきたい。
ストリートカルチャーやアニメの影響も見られるKYNEの作品。
若者達やフリーターなどの顔を油絵で描く富田直樹。
ミニマルな線で生き生きとした人を描くジュリアン・オピー。
ガーリーフォトグラファーの先駆者、長島有里枝のポートレイト。
不思議な質感の絵のような彫刻のような安井鷹之助の作品。
普段は体のパーツが多い小笠原美環の珍しい顔の作品。
今回度肝を抜かれた武田鉄平の絵画作品。実は精密に描いている。
オープニングレセプションにはたくさんの人が訪れました。