新年最初は若手の2人展。

新年明けましておめでとうございます!

今年もアートにまつわるあれこれを書いていきますのでよろしく!

さて、2018年の最初に紹介するのは渋谷ヒカリエにある8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERYにて開催中の2人展です。西太志と矢野洋輔による展覧会、「居心地の良さの棘」は昨年から開催されていて見に行かなくてはと気になっていた展覧会です。気になっていた理由は二人とも1980年代生まれの若手作家だからでどんな表現をするのか是非見たかったのです。

 

リアルタイムな表現

僕はピカソが大好きだしウォーホルだって好きだし、現代アート全般大好きですがアートフェアでそういう巨匠の作品を見るのとは違う意味で若手作家が今作っているリアルタイムな表現を見るのもとても好きなのです。若手の作家に関しては作品の見方や見る時の気持ち、見た後に思うことなどが違ってきます。今活動していて、しかもまだ若くてこれからも様々な作品を作るだろうなという作家を見る時には「作品の見方」が変わってくるのです。そんな目でこの若手二人の作品を見ると二人ともそれぞれにとても「いいセンス」をしているし世界に通用しそうな感性と表現力を持っている作家だと感じました。さすが小山さんがいいと感じるだけあって二人とも素晴らしい作家としてますます活躍するような可能性を秘めていると思います。長くなってしまうので簡単に言うならば作品に世界に通用するセンスがあるということはとても大事で、それが日本的な世界に出れるセンスでもいいし世界のアート作品の文脈におけるセンスでもいいのです。そういう意味でセンスがいいかどうかは若手作家を見る時の僕の一つの判断基準なのですが、今回の2人展はとてもそういう意味でもワクワクする展示でした。

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西太志の作品はオブジェと絵の組み合わせからなる空間だった。

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矢野洋輔は木の魅力に自らの力強い造形を見出す彫刻作品。

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木そのものの年輪や形、コブなどを造形の手がかりにしているようだ。

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金網の上に座る人物?絵の具の塗り方や質感に相当こだわっている。

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怪しいい洞窟か?物語の一コマのようなシーンの絵は不思議だ。

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不気味な感じのするオブジェと絵の組み合わせが面白い。