パリに到着!
まずはピカソ美術館
パリに到着してまず向かったのはピカソ美術館だ。去年に訪れた時はジャコメッティとのコラボ展のような企画展をしていたが今回はピカソのある時期に迫ってその期間に制作された女性の絵などにフォーカスしていて面白かった。数多くの女性と恋愛遍歴を持つピカソは企画のネタに困らない逸話を沢山持ったアーティストである。
デフォルメがいい
ピカソは僕が最も好きなアーティストだが彼の作品の中でもベニスのペギーグッゲンハイムで見た浜辺の裸婦シリーズが特に好きで極端にデフォルメされたモデルたちの姿に驚愕的な天才を感じるのである。ピカソ美術館にも浜辺の裸婦シリーズに匹敵するようなデフォルメされた人物像の絵が数多くあってとても良かった。絵が決して破綻することなくなんであんなふうに思い切りよく自由自在に形や色をデフォルメして表現できたのか。ものを見るということに関して驚異的に鋭く、そしてそれを心のままに創作物として表現できるピカソの才能は本当に素晴らしいと思った。
ピカソ美術館の入り口。館内は改装を終えてとても綺麗になった。
僕の好きな浜辺の裸婦のシリーズのような絵もあった。
縁取りの茶色だけペイントして絵は描かないでおいた作品。
激しくデフォルメされた対象者のこの圧倒的な存在感。
ピカソは鉄や自転車のハンドルなど様々なものを使って彫刻を作った。
強烈なインパクトのドローイングは彫刻のように重みがある。
桃の時代の美しい絵や若き日の自画像も展示してあった。
ピカソが愛し描き残した女性たちの絵は数多い。
強烈な色彩とデフォルメの力が天才ピカソの真骨頂である。