The BAR

二人展

7月17日まで渋谷ヒカリエにある8/ART GALLERY/Tomio Koyama Galleryにて「Shaping Voices,Silent Skies」展が開催されている。この展覧会は海外のアーティストを東京に招き作品制作をさせる「The BAR」と呼ばれるプログラム「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」の一環で実現した。今回海外から参加したアーティストはタイから参加したミティ・ルアンクリタヤーとサウジアラビアから参加したサラ・アブ アブダラの二人でそれぞれ意欲的な新作を発表している。

 

批判性を秘めた作品

ミティ・ルアンクリタヤーは主に写真やインターネット上のイメージを用いて作品を制作するが急激に進むタイの都市開発などによって変化する都市の姿やそこに暮らす人たちを題材に制作している。一方のサラ・アブ アブダラは映像作品を中心に表現活動を行う作家で絵画的思考を取り入れつつも政治的、またはジェンダーといったテーマを作品化する。いずれの作家も共通して現代社会が抱える問題を批判性を秘めながら表現に取り入れているところが興味深かった。「The BAR」のようなプログラムは海外のアーティストが東京で何を感じて作品を制作したのか見れるチャンスである。

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サラ・アブ アブダラはアニメなどから影響を受けた作品も制作した。

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タイが洪水の被害を受けた夜のひっそりとした街の風景写真。

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身体の苦悩のようなメッセージ性のあるコラージュ作品。

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これは身体の臓器などを沢山の小さなプレートに描いた作品。