PARIS PHOTO 2016
20回目を迎えるフェア
ちょっと遅れましたが11月10日から13日までパリのグランパレで開催されたPARIS PHOTOに行って来ました。今年で20回目を迎えるこの写真のアートフェアには全世界から写真を取り扱うギャラリーや本屋などが出展する。パリ万博の時に作られたという巨大で美しい温室のようなグランパレがその会場だ。
150以上のギャラリーが参加
このフェアは写真のコレクターや写真好きの間では絶対に見逃せないアートフェアとなっていて今年も153のギャラリーと30の出版社が参加して盛大に行われた。今回初めて見に行ったのだが、久々にパリに行ってまで見たかったのはインテリアデザイナーであり写真家デビューも果たした森田恭通氏の初の展示なども見たかったという目的があった。
Taka Ishiiギャラリーでデビュー
白黒のヌード写真、ポーセリンヌードシリーズを発表している森田氏はタカ・イシイギャラリーよりパリフォトデビューをしたが、同時期にサンジェルマン地区にあるパトリック・ロジェのショコラティーショップ2階にてポーセリンヌードの新作と10億円の札束を撮影したという大胆な新作を発表する個展も開催した。
連日満員の会場
パリフォトに行ってみて驚いたのは雨模様の日もあったにもかかわらず連日満員の人で会場が賑わっていたことだ。パリの人々は基本的に芸術全般への興味があるのだが特に写真というアートへの興味が相当あるなと感じた。生活になくてはならない要素としてアートが尊敬と愛情を持って人々に思われているのが素直に伝わって来て日本との違いに驚いたり感激したりの連続だった。また来年も行ってみたいと思わせる素晴らしいフェアでした。
連日満員の会場にはアート関係者以外の一般人が目立った。
シンディー・シャーマンの作品、きっとかなり高額!
ギャラリーの展示以外にも様々な企画展が開催されていた。
美しく巨大な温室のような会場のグランパレはアールヌーボー様式。
アービング・ペンの作品。良いものは既に売れてしまっている。
クリスティー・ターリントンの写真はなんと28,900,00EURでした。
パリフォトは写真を扱う世界中のギャラリーにとって年に1度の大舞台といえる。
今回森田氏が発表したポーセリン・ヌードは黒人がモデルだ。