spotlightに照らされたイメージの連鎖
ヒロ杉山ならではのイメージのコラージュ
10月1日まで六本木にあるヒロミヨシイギャラリーにてヒロ杉山の新作展が開催中だ。
グラフィックデザイナーとしてエンライトメントを率いるヒロ杉山はアーティストとしての活動も精力的に行っている。
独自の感性のイメージコラージュは様々に作品化されてきたが今回の展覧会「spotlight」でも新たな試みがなされている。
決められた大きさのイメージコラージュが展開。
今回の展示作品は縦の長方形で区切られたイメージの断片が4本並べられて一つのイメージを形成する。
それぞれ全く違うイメージの断片だがそれらが縦に並んで一体化することによって新たなイメージを想起させるのだ。
大きさは同じとうルールでも異なったイメージの組み合わせ方は無限にあるだろう。
おそらく膨大な数のイメージの断片を試行錯誤しながら繋ぎ合わせて作品は作られたのだと思う。
最終的なイメージを決定するには感性が問われる。
異なった色や形、ものや人、風景などの断片を並べて一つの不思議なイメージにするのは簡単ではない。
イメージの連鎖にはルールはなく繋がった時に起こる調和や不調和の面白さを決めるには感性が問われる。
センスよく並べるのでもなくわざと外すのでもない絶妙な美意識が必要になるのではないかと思う。
これからもヒロ杉山はイメージとは何かを様々な形で作品化してみせてくれるにちがいない。
特に好きだったイメージのひとつ。階段が面白い。
これはどことなく抽象的な印象を与えるようなイメージになっている。
グラフィティーの壁と白黒のポートレイトが不思議な感じだ。
こちらはなんとなくフェミニンな感じがするコラージュ。
同じ作品でも見る人によって感じるものは違ってくるはずだ。