眺めの良い絵画
北参道にある小山登美夫ギャラリーにて4月23日までベンジャミン・バトラー展が開催されている。
絵のモチーフは木や山などだが、単純化され抽象化された風景はまるで幾何学模様のようだ。
彼の絵は一見すると誰でも描けそうだが実は彼にしか描けない特別な絵であると勝手に思っている。
画面に広がる木の枝とその回りを埋める色合いの調和や不調和を眺めているとなぜか心が和む。
見る人に何かを強く訴えるというよりも静かに語りかけてくれるような優しい絵なのである。
それと同時にこの絵を部屋に飾った風景を自然と想像させてくれるような魅力的な絵でもある。