線に託す想い
様々な線
渋谷ヒカリエ8階にある小山登美夫ギャラリーでカンボジアを代表する現代アーティスト、ソピアップ・ピッチの展覧会が開催されている。六本木にある小山登美夫ギャラリーでも同時開催されている作品展は「desire Line」(願望の線)と題されているが竹などを使って編み上げられたオブジェや繰り返し竹を押し当てた絵画作品、竹組みの黒く塗られた壁のような作品など様々な線を作品に転換している感じだ。
木々や植物、または解剖学や都市構造などからインスピレーションを得るという作品は有機的であったり幾何学的だったりする。作品に使う素材も竹やラタン、蜜蝋など地域に根ざしたものを使って作り上げられる。ニューヨークのメトロポリタン美術館やドクメンタなどでも展覧会を開催して世界的な活動をする作家の日本で初めての個展は渋谷と六本木の2箇所で同時期に開催されるので是非足を運んでみていただきたい。
細い竹を編み上げて作り上げられた巨大な花のオブジェは有機的な印象。
竹で組んだ壁面のような作品の表面は漆黒に塗られている。
たくさんの細い竹を編み上げた作品、右端には作家本人の姿も。